在宅勤務の仕事で目標設定をするときは、業務の成果だけでなく、期限・達成基準・進め方・共有方法まで具体化することが大切です。上司やチームが仕事の様子を直接見られないため、「長時間働く」ではなく「何を、いつまでに、どの状態にするか」で目標を決めます。
在宅勤務の目標設定で意識する4つのポイント
在宅勤務では、次の4点を入れると目標が判断しやすくなります。
- 成果:何を完成させるか
- 期限:いつまでに達成するか
- 達成基準:どの状態なら達成といえるか
- 共有方法:進み具合や問題をどう伝えるか
たとえば「資料作成を頑張る」では、完成の基準が分かりません。「6月末までに、営業会議で使う提案資料を10ページ作成し、上司の確認を終える」のようにすると、本人と上司が同じ基準で確認できます。
在宅勤務の仕事で目標を設定する手順
目標は、会社やチームの目的から逆算し、自分が担当する成果に置き換えて作成します。
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会社やチームの目標を確認する
今期に重視されている売上、顧客対応、品質、納期、業務効率などを確認します。自分の目標がチームの方向と合っているかを先に確かめると、個人の作業だけを目標にするのを防げます。
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自分が担当する成果を決める
チームの目標に対して、自分が何を完成させるのかを書き出します。「問い合わせに対応する」ではなく、「問い合わせ対応の手順を整理し、担当者が同じ流れで処理できる状態にする」のように、成果物や変化を明確にします。
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数値や期限を加える
件数、時間、割合、期限など、確認できる基準を加えます。ただし、無理に数値化すると本来の目的から外れることがあります。数値にしにくい仕事は、完成条件や確認者を決めてもかまいません。
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在宅勤務での進め方を決める
作業を一人で抱え込まないよう、進捗報告の頻度、使う連絡ツール、相談するタイミングを決めます。目標そのものだけでなく、途中経過を確認できる形にしておくことが重要です。
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上司と達成基準をすり合わせる
目標を書いたら、期限、優先順位、必要な権限や支援、評価方法を確認します。特に「自分だけでは決められない作業」や「他の人の協力が必要な成果」は、担当範囲を明確にしておきます。
在宅勤務に向いている目標の具体例
目標は職種によって異なりますが、成果と確認方法をセットにすると作成しやすくなります。
| 職種・業務 | 曖昧な目標 | 具体的な目標の例 |
|---|---|---|
| 営業 | 顧客対応を頑張る | 今月中に既存顧客10社へオンラインで状況を確認し、更新見込みと課題を営業管理表へ記録する |
| 事務 | 事務作業を効率化する | 月末までに請求書作成の手順を整理し、作業時に確認するチェックリストを作成する |
| 経理 | ミスを減らす | 次回の月次処理までに入力確認の手順を見直し、確認項目を一覧化して担当者のチェックを受ける |
| ライター | 記事をたくさん書く | 今月4本の記事を納品し、各記事について指定された構成と確認項目を満たした状態で提出する |
| エンジニア | 開発を進める | 2週間以内に担当機能を実装し、テストを完了したうえでレビュー依頼を出す |
上の例はあくまで書き方の例です。実際の件数や期限は、担当業務、勤務時間、チームの計画、必要な品質基準に合わせて設定してください。
目標は「結果」と「行動」に分けて設定する
在宅勤務では、結果だけでなく、結果につながる行動も決めておくと進捗を管理しやすくなります。
結果の目標
結果の目標は、仕事の成果や完成した状態を示します。
- 担当案件を期限までに納品する
- 問い合わせの対応記録を整理する
- 業務マニュアルを完成させる
- 作業時間やエラー件数を一定の基準まで改善する
行動の目標
行動の目標は、成果を出すために自分が実行することです。
- 毎週月曜日に今週の優先業務を整理する
- 作業の遅れが見えた時点で担当者へ連絡する
- 週1回、上司へ進捗と課題を報告する
- 作業終了時に記録を更新する
結果は他の人の返答や承認に左右されることがあります。その場合は、「自分が実行する行動」と「相手の対応が必要な結果」を分けて記録すると、評価や振り返りで状況を説明しやすくなります。
在宅勤務では進捗共有の方法も目標に含める
在宅勤務では、仕事をしているかどうかではなく、成果と進捗が伝わる状態を作ることが必要です。目標を立てるときは、次の内容も決めておきます。
- どのツールに進捗を記録するか
- いつ報告するか
- 遅れや問題が起きたとき、何を伝えるか
- 誰の確認や承認が必要か
- 完成した成果物をどこに保存するか
報告では、「作業中です」だけで終わらせず、「完了したこと」「次にすること」「困っていること」「期限への影響」を伝えると、相手が判断しやすくなります。
たとえば、「資料の初稿を作成しました。明日までに数字を確認し、金曜日にレビューを依頼します。売上データの一部が未共有のため、担当者へ確認中です」と伝えると、進み具合と課題が具体的に分かります。
在宅勤務の目標を立てるときの注意点
勤務時間の長さを目標にしない
「毎日遅くまで働く」「常にオンラインにする」といった目標は、成果や品質を直接示しません。長時間勤務ではなく、期限、完成度、対応件数、改善内容など、仕事の結果を基準にします。
自分で管理できないことだけを目標にしない
相手の返答、顧客の判断、他部署の承認など、自分だけでは決められないものを結果の目標にすると、達成状況を正しく評価できないことがあります。自分ができる連絡、準備、期限管理も目標に含めてください。
目標を増やしすぎない
目標が多すぎると、優先順位が分からなくなります。重要な成果を中心に置き、日々の作業すべてを目標にする必要はありません。複数の目標がある場合は、期限と重要度を比べて順番を決めます。
途中で状況が変わったら修正する
在宅勤務では、急な依頼、情報共有の遅れ、担当変更などで計画が変わることがあります。目標を一度決めたら固定するのではなく、変更理由、影響する期限、代わりに優先する業務を上司と確認します。
目標を振り返るときの確認項目
振り返りでは、達成したかどうかだけでなく、なぜその結果になったかを確認します。
- 期限までに成果物を完成できたか
- 設定した品質や件数の基準を満たしたか
- 予定より遅れた場合、原因は何だったか
- 進捗や問題を適切なタイミングで共有できたか
- 次回も続ける行動、やめる行動は何か
- 目標の前提や優先順位を変更する必要があるか
未達成だった場合も、すべてを本人の努力不足と決めつけないことが大切です。作業量、情報不足、承認の遅れ、目標設定の不備などを分けて確認すると、次の目標を現実的に修正できます。
在宅勤務の目標設定に使えるテンプレート
次の項目を埋めると、目標を具体化できます。
- 目的:チームや顧客にどんな成果を提供するか
- 成果:何を完成・改善するか
- 期限:いつまでに達成するか
- 達成基準:件数、品質、状態などをどう判断するか
- 行動:達成のために何をいつ行うか
- 共有方法:進捗や問題を誰に、どの方法で伝えるか
- 必要な支援:情報、権限、他の人の協力が必要か
文章にすると、「○○のために、○月○日までに△△を完成させる。□□を満たした状態を達成とし、毎週○曜日に進捗と課題を共有する」という形にできます。
在宅勤務の仕事で目標設定をするときは、勤務時間ではなく、成果・期限・達成基準・進捗共有を具体的にします。まずは担当業務の成果を1つ書き出し、自分で管理できる行動と、上司やチームとの確認方法まで決めると、実行と評価の両方に使える目標になります。







